ブログBlog
News
2023/05/13
三半規管と慢性不調の関係
News
2023/05/13
三半規管と慢性不調の関係
【前庭覚(三半規管)の働きとは】
前庭覚とは耳の奥にある三半規管を通し、重力や身体の傾き、スピード等を感じる感覚です。
例えば…
“エレベーターで外が見えてなくても上下しているのが分かる”
”目を閉じてもバランスをとって立っていられる”
など前庭覚(三半規管)の働きがあるから出来ることです。
【慢性不調との関係】
前庭覚が正しく働いていないと「自分がどこにいるのか」・「地面の位置」・「重力の方向」も分からず脳が“危険”を感じ防御反応を起こします。防御反応=過緊張
その結果、首コリ・肩コリ・頭痛・腰痛などにつながります。
また車酔いも前庭覚、三半規管が関係します。主に視覚(外の景色 目から入る揺れや速度)と前庭覚(三半規管を通して感じる揺れや速度)のどちらかまたは両方に機能低下があると感覚の解釈に不整合が生じます。そうすると上記と同じく脳は“危険”を感じ、「酔い」という現象で動作を中断させようとします。これが車酔いの原因の一つです。
【機能低下の原因は?】
動物園の動物が首を激しく振っていたり、同じ箇所をぐるぐると回っているのをみたことはありませんか?あれは常同行動といい、動物の本来の行動欲求が満たされないために、別の行動に転化されたものと言われます。
狭い空間でに閉じ込められ移動距離や行動が制限されることで、前庭への感覚入力が減ってしまうので自ら頭を動かし、前庭を刺激しているのではないかと考えられます。
我々人間も機能低下の大きな原因は運動不足にあります。
前庭覚は頭部に傾きや加速が生じることで働きます。デバイスの長時間使用や座りっぱなし、加速や傾きが起きない単調な動作ではあまり働きません。
脳の機能は可塑性があるので、使われない機能はどんどん弱くなっていきます。
【前庭を正しく働かせるために】
運動をして頭部の移動を促すことが一番ですが、家でも簡単にできるエクササイズをご紹介します。
1:ローリングライクアボール 体操座りの姿勢で繰り返し転がる
2:バランスボールの上で跳ねる(ゲームやテレビを見ながらするのもおすすめ)
是非行ってみてください。